タイトルのまんまです。Windows10 ProをMay 2019 Updateに更新したら、1809までに利用できていた更新延期の設定項目が表示されない件についてです。
経緯
最近Windows10 Proの載った普段使いのPCをアップデートし、別段不具合もなく利用していました。
普段は 「半期チャネル」 で更新を遅らせているが、アップデートのためにその設定を切っていたため戻そうと思い、ふと設定のWindows Updateの項目を見たら、以下の画像のように更新のインストールの延期の項目が無い。
調べてみる
調べて見るが1903でも表示されている人がいるっぽい....。
レジストリを調べてみるとちゃんと遅延日数は設定されている。
Google先生で 「 Windows 1903 missing update options 」 で検索してみると以下の2つのサイトが上位でヒットした。
The missing extended “Windows Update” settings are a bug, because they are present on a clean 1903 18362.xxx install, but disappear after setting an update delay higher than 0 days.
上記のコメントによるとクリーンな状態のWindows 1903(Insider Programも含む18362.xxx)でもあるようで、更新遅延日数を0より大きくすると表示されなくなるという。
対策
上記のサイトのコメントにあるようにWindows Updateに関するレジストリを変更してみる。
レジストリエディタを開き、以下のディレクトリにある2つの項目の値をゼロにして更新プログラムの確認を行う。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥WindowsUpdate¥UX¥Settings
DeferFeatureUpdatesPeriodInDays
の値を「 0 」に変更DeferQualityUpdatesPeriodInDays
の値を「 0 」に変更
コマンドで行う場合は以下の3つのコマンドを実行する。regコマンドの意味については以下のサイトを参照 コマンドプロンプト REG コマンド
reg add "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\WindowsUpdate\UX\Settings" /v "DeferFeatureUpdatesPeriodInDays" /t REG_DWORD /d 0 /f reg add "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\WindowsUpdate\UX\Settings" /v "DeferQualityUpdatesPeriodInDays" /t REG_DWORD /d 0 /f usoclient startscan
以下の図はレジストリの値をゼロに変更後
設定画面でちゃんと表示されているのが確認できる。
問題
更新の遅延日時をゼロ以外に指定した場合、更新プログラムの確認や再起動を行うと再び非表示になってしまう。
日時の変更を滅多にせず常に表示させておきたい場合は、ローカルグループポリシーエディターで更新遅延日時を固定にする方法もある。
管理用テンプレート > Windows コンポーネント > Windows Update > Windows Update for Business
機能更新プログラム(準備レベルは半期チャネルにする)
品質更新プログラム
おわりに
今までこの項目を設定していただけに、表示されていないとなると勝手に更新される恐怖にさらされるので、バグにしろ仕様にしろ早くどうにかして欲しいです。