Hello Ys world ?

技術的なことや何か役立つこと、日々の活動を記録する

Ryzen5 3600でコスパと個人的理想を実現したミドルレンジ自作PC

大きな改良を加えたZen2アーキテクチャを採用したAMDの新型CPUである第3世代RyzenRyzen 3000)シリーズが2019年7月7日の19時に発売となった。

Ryzen 3000シリーズは同価格帯のIntel Coreプロセッサを大きく上回るマルチスレッド性能とIntel Coreプロセッサにせまるシングルスレッド性能を持ち合わせたと話題になった。

半導体製品が値下がり続け、新型CPUが発売となれば、新しくPCを組むしかないと思い買いました。

AMDを選んだ理由

発売前はIntelにしようか少し迷っていたが、Intelプロセッサの度重なる脆弱性発見や10nmプロセスの苦戦、AMD公称の性能の高さとTDPの低さ、価格などでAMDに決めました。

処理性能、エネルギー効率、価格が揃ったので今の時点でIntelプロセッサを買う理由はないかなと。

あとAMDさんから50周年記念刻印入り腕時計を頂いたので、これはもうAMDで決まりだなと。

ysss.hateblo.jp

目標

  • ほどほどにゲームができるミドルレンジPC
  • メモリ16GB以上
  • SSDはM.2(SATAとNMVeどっちでもいい)
  • ケチれるところは削る

PC構成

以下は今回組み立てPCの構成です。一部のパーツは新品ではなく安く譲って頂いたものを含みます。また、購入価格は2019年6月末から7月上旬の間に購入した時の価格です。現在の価格を保証するものではありません。

PCパーツと購入価格(税込み)2019年7月13日時点
パーツ製品名 / スペック購入価格 (参考価格)
CPUAMD Ryzen5 36006コア/12スレッド, ベースクロック: 3.6GHz(ブースト:4.2GHz), 対応メモリ: DDR4-3200, TDP: 65W,Socket: AM4, 内蔵GPUなし25,898円
マザーボードASRock B450 Steel LegendATX, Socket: AM4, ニチコン製12Kブラックコンデンサ, プレミアム60Aパワーチョーク, PCIeスチールスロット, M.2ヒートシンク, RGB-LED12,204円
メモリCORSAIR CMK32GX4M2A2666C16RDDR4-2666, 16GB×2枚, DIMM, XMP: 2666MHz(16-18-18-35), SPD: 2133MHz(15-15-15-36)12,500円 (18,338円)
SSDSamsung 970 EVO Plus 500GBM.2 NVMe, Seq Read: 3500MB/s, Seq Write: 3200MB/s, TBW: 300TB, 5年保証12,980円
電源ユニットAntec NeoECO Gold NE750GATX電源, セミモジュラー, 出力: 750W, 80PLUS: GOLD, 7年保証10,238円
グラフィックボードZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 Ti AMP 6GB GDDR6GeForce GTX1660 Ti, メモリ: GDDR6 6GB, 補助電源: 8ピン, TDP: 130W25,000円 (35,699円)
CPUクーラーSCYTHE 虎徹 Mark Ⅱヒートパイプ: 6mm径×4本, ファン: 120mm(300~1200rpm)4,298円
グリスThermal Grizzly Hydronaut 1g熱伝導率: 11.8W/m・K, 容量: 1g864円
PCケースNZXT H500 WhiteATX対応, サイズ:210mm×高さ460mm×奥行き428mm, 付属ファン: Aer F120(ケース搭載モデル)×28,618円
ケースファンH500付属ファン背面: 1×120mm, 上面: 1×120mm0円
OSMicrosoft Windows10 Pro既存ライセンスを使用0円 (23,300円)
合計金額112,600円 (152,437円)

〈CPU〉AMD Ryzen5 3600

CPUはZen2アーキテクチャを採用した第3世代Ryzenにおいて最下位モデルに位置する「Ryzen5 3600」にしました。Ryzen7 3700XとRyzen5 3600Xとも迷ったが、価格の面でやめました。ツクモの店員さん曰くマルチスレッドはCore i7 8700Kと同等、シングルはCore i7 7700Kより上で、3600はコスパはめちゃくちゃ良いとのこと。

マザーボード〉ASRock B450 Steel Legend

Steel LegendはASRockのExtremeブランドとPro4ブランドの間に位置するミドルクラスであるが、Taichiブランドでも採用されているハイエンドなコンポーネントを実装することで、低価格だが高い耐久性がある。

ASRock日本法人の公式Twitterの中の人こと原口氏企画の日本発のブランド。価格.comの人気売れ筋ランキングでは常に上位に入っており、7月7日のRyzen発売週にツクモなどの秋葉原PCショップで一時品切れになっていた。

当然購入時には「AMD RYZEN DESKTOP READY」でBIOSの更新はされていた。

〈メモリ〉CORSAIR CMK32GX4M2A2666C16R

メモリは動作クロックよりも容量を優先し、2666MHzの32GBメモリを選択。CorsairのVENGEANCE LPXシリーズは結構定番な気がしてるので、相性問題とかもあまり気にする必要もないと思われる。

本当は白色がいいけど、お安く譲っていただいたので文句はない。ワンポイントアクセントとしていい気もする。

SSDSamsung 970 EVO Plus 500GB

M.2のSSDであれば、NVMeでもSATAでもどっちでも良かったが、定番の少しお高いやつを購入。

今回購入したSSDはシーケンシャルリード 3500MB/s、シーケンシャルライト3300MB/sと既存のSSDの中でも高速な部類となる。購入した500GBモデルの総書き込みデータ容量(TBW : Total Byte Written)は300TBとなる。

1TBや2TBモデルやMLCを採用するSamsung PROシリーズに比べ、TBWが少ないが一般利用においては十分な耐久性を持つ。

〈電源ユニット〉Antec NeoECO Gold NE750G

80PLUS Gold認証を取得する電源ユニットAntec NeoECO GOLD 750Wモデルを購入。全てのコンデンサに日本メーカー製の高品質コンデンサを採用し、中身はSeasonicなこともあり定番電源ユニットとして意外と人気があるらしい。セミモジュラーで7年保証な点も良い。

NE750モデルはセミモジュラーではあるが、CPU補助用の4+4ピン電源が2本あるがどちらも直出しタイプでローエンドからミドルレンジマザーボードでは余ってしまうのが難点ではある。

80PLUS GOLD認証取得 高効率高耐久電源ユニット NE750 GOLD

80PLUS GOLD認証取得 高効率高耐久電源ユニット NE750 GOLD

〈グラフィックボード〉ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 Ti AMP 6GB GDDR6

RTX2000シリーズと同様の12nmプロセスTuring世代であるものの「Tensorコア」と「RTコア」などの新機能を省くことで低コスト化。性能的にGTX1070前後でメモリにGDDR6 6GBを積んで現時点でコスパ最強とも言われるGTX1660Tiをお安く譲っていただいた。

〈CPUクーラー〉SCYTHE 虎徹 Mark Ⅱ

エントリー向けのお値段の割に冷却性能と静音性が高く、コスパ最高と言われるSCYTHEの虎徹 Mark Ⅱを購入。

Ryzen3600ならばCPU付属のリテールクーラーで十分であるが、ケースが若干窒息気味なので、CPU温度を気にしてリテールクーラーよりも冷却性能が優れるCPUクーラーを付けたかったから。また、マザーボードに引っ掛けるタイプではなく、ネジ式のクーラーが良かったってのもある。

サイズ オリジナルCPUクーラー 虎徹 Mark II

サイズ オリジナルCPUクーラー 虎徹 Mark II

〈グリス〉Thermal Grizzly Hydronaut 1g

自作PC界隈で有名なくまグリスことThermal Grizzlyを購入。

〈PCケース〉NZXT H500 White

PCケースはこれを買うと初めから決めていた。正直このケースでPCが欲しくてBTOではなく自作をしたといえる。

7月はNZXTからH500やH700シリーズの後継モデルが出るとアナウンスされていたこともあり、やや安くなっていたらしい。

〈ケースファン〉

上記のケースでは若干エアフローに心配があったので適当なファンを増設した。

〈OS〉

既存のWindows10 Proを流用。グラボ、CPUについで高く、本来ならここで2万円飛ぶところ。最悪ElementaryOSなどのLinuxディストリビューションでも良いがやっぱりゲームをやったりいろいろするにはWindowsが必要。

組み立て

マザーボード開封

f:id:Ysss:20190909224231j:plain

ASRock Steel Legendかっこいい! f:id:Ysss:20190909223448j:plain

CPUの開封

f:id:Ysss:20190909223935j:plain

折ったらやばいCPUピン達。 f:id:Ysss:20190909223551j:plain

CPUをマザーボードに取り付け

f:id:Ysss:20190909224413j:plain

メモリやCPUクーラーなどの取り付け

メモリを取り付け、 f:id:Ysss:20190909224509j:plain

CPUクーラーも取り付ける。虎徹は付けやすくていいな。 f:id:Ysss:20190909224530j:plain

ケースへの取り付けと配線

f:id:Ysss:20190909225013j:plain

今度白いケーブル買ってきてきれいにする予定。(以下の画像はGTX760⇒GTX1660Tiに付け替えたときの写真) f:id:Ysss:20190909225041j:plain

NZXTは裏配線しやすくて良い。 f:id:Ysss:20190909225125j:plain

起動

最初はグラボにGTX760を使っていた。 f:id:Ysss:20190909225341j:plain

ベンチマーク

以下はGTX760を積んでいたときに測ったCinebench R20の結果。気が向いたらGTX1660Tiに付け替えた方でもやってみる。 f:id:Ysss:20190909225456j:plain

マルチで3686pts、シングルで487ptsで、弟のCore i7 9700Kよりスコアが良かった。